2011年9月9日金曜日

膨大な量の素材!

野馬追の編集ですが、映像班/写真班、各チームが収めてくれた素材が膨大な量です。
50GB近くあります。


見るだけでもとても長い時間が掛かりそう。
現地の方々の精神に負けぬよう、全力で編集してみたいと思います!

週末は当面、この編集作業で一杯になりそうです。

2011年8月6日土曜日

野馬追2011二日目

7/24(日)の二日目、通常ですと、雲雀が原で、
甲冑競馬、新規争奪戦が行われるのですが、
今年は太田神社で粛々と鎮魂祭が行われたのみとなりました。


地域の方々の様々な事情、原発事故を受けて取り巻く環境を目の当たりにし、
課題が多いこの地域がどのようにして復興を遂げていくかを考えさせられる時間でした。
ただいえるのは、彼らは強いということ。
今の都会の人たちには感じられない「気/合い」があるということです。

私ができることは何かを建てたり、放射能を取り除くことはできないにせよ、
映像を用いて、現地の方々の想い、悩みを国内だけでなく、
海外の方々に向けても発信していくことができると思いました。

少しでも彼らの想いの一助になれるよう、
映像の力を信じて制作に努めたいと思いました。

三日目は、所用のため、私は東京に帰宅をしましたが、
お友達のちいちゃんが、現地のタカ神社の様子を映像で収めてくれるとのこと。
彼女の映像も是非、野馬追映像に組み込みたいと思います。

2011年7月30日土曜日

初めての野馬追/相馬野馬追初日

現地に入ったのは朝八時。
相馬中村神社ではご神事の始まる直前。
今年は「東日本大震災復興」という名前が付いた「相馬野馬追」として、
震災で犠牲になられた方々、亡くなられた方々の鎮魂と慰霊のための野馬追が
開催をされました。

中村神社に続々と駆けつける馬と見物人のか
神社に漂う厳かな雰囲気
続々とご神事に集う騎馬武者たち
神主さんも威風堂々と
総大将、相馬市長、南相馬市長の挨拶の儀が終わると、
騎馬武者たちはさっそうと馬を走らせます。

間近で見る手綱さばきは圧巻!
街中を通る騎馬武者たちの光景は荘厳!
相馬から南相馬までお行列が練り歩き、中村神社で初日の締めくくりが行われます。
ホラ貝の音が神社に鳴り響きます。
堂々と訓示を述べられる総大将
震災があり、四月に初めて相馬地方を訪れた訳ですが、
このような伝統行事を間近で見る体験は初めてでした。
馬が散り散りになり、行事に参加するはずだった方々がいない状況で、
彼らのスピリットは、続けることが自分たちの尊厳であり、自分たちの生き様であることに、
日本人の精神の強さ、そして地域に根付いた人たちの歴史や伝統の強さを
改めて感じました。
これだけ現地の人たちは力強く、前向きに動いていることに、
私は映像制作者というよりも、一人間として、感銘をし、そして、
衝撃を受けました。
次回は二日目のレポートになります。

2011年5月11日水曜日

相馬行胤公のお言葉

5月9日、シカゴ美術館大学にて
南相馬の様子と相馬行胤氏のインタビューを上映し、
海外に向けて被災地の現状報告と現地の生の声を海外にお届けしました。


相馬行胤公のお言葉。
「福島県相馬市というのは地震津波と共に、
原発であったり風評という様々な
試練を与えられている地域です。
その一番のしんどい地域から私どもは復興に向けて頑張っております。
馬というのがこの地域には欠かせないものです。
今度の被災に於いても数々の馬たち家畜も被災しました。
だけども彼らとともに、私たちと闘って努力してくれてます。
人馬一体になってこの相馬の地は復興を遂げるべく努力しております。
相馬から東北を変え、相馬から日本を変えたいと思いますので、是非ご注目下さい」
私のインタビューに威風堂々と答えて下さる相馬行胤公
被災地の状況を目の当たりにしながら、
相馬公のお話を伺い、自分はなんてまだまだ緩い生活の中に浸かっているんだろうと
恥ずかしい気持ちになりました。
本気になる人たちが、生きることに真正面から向き合っている。
ちょっとだけ離れた東京の私は、この場所に来なければ
決して感じることができなかった真剣さを目の当たりにし、
震災の状況を肌身で感じると共に、自身に向けても生きるとはどんなことなのか、
改めて考えさせる体験となりました。

これから被災地の方々の生の声を映像で捉えるべく、
全力で向き合っていきたいと感じました。

2011年4月29日金曜日

初めての相馬訪問

4月28日、初めて福島の相馬地方に訪れました。
いっとこ(http://www.ittoco.com/)の今井良治氏のお誘いで
被災地に参りました。

震災直後から、何か自分が映像で被災地に向けてやれることがないかと
話し続けていたのことが繋がり、福島へと同行させて頂くことになりました。

初めて訪れる被災地の様子は想像以上に凄まじいものでした。
こんな世界があるのかと思った瞬間
道路が分断され、家屋がすっかり流されておりました
原発20kmギリギリの場所です

その当時の動画:http://twitcasting.tv/coneyshun/movie/1455593

この場所で一番印象があったのは、「ニオイ」でした。
震災が起き、津波が街を襲った状況をものがたる、混沌としたニオイがそこにはありました。
物悲しく、濃密な、生々しい吐息が漂っておりました。

その後、相馬行胤公にご挨拶をしに相馬中村神社に訪れました。

長年馬と縁がある相馬地方。中村神社内にも馬が飼育されておりました。
震災を受けて、町の馬の数も激減したそうです。
シカゴの大学で、被災地の生の声を届けたいということで、
相馬班当主より、直々に今の気持ちとこれからの想いをメッセージとして
頂戴し、私はそれを映像として収めさせて頂きました。

とても凛々しく威風堂々とされている相馬公
今回の旅のきっかけを頂いた今井氏に心から感謝すると共に、
これから私たちが映像の力で、被災地に向けて何ができるか、
それは決して客観的にではなく、日本人として一心同体で向き合わねばならないことを
実感をした貴重な訪問でした。